初心者にこそオススメするランニングアプローチとは?
スコアメイクに重要なポイントはパターとアプローチショットと言われています。
パーオンしなくても、グリーン周りから的確なアプローチが出来れば、満足が行くスコアになるでしょう。
そして状況などで使い分けられるように、アプローチにはいくつかの種類があります。
多くの種類があるからといって、初めから全ての種類を習得しようとしてはいけません。
まず基本のアプローチをマスターすることで、より効率的なスキルアップに繋がるでしょう。
その中で、今回ご紹介するのは「ランニングアプローチ」。
このアプローチは、特に初心者の方におススメなんです。
ランニングアプローチの特徴や打ち方のコツをご参考頂き、ぜひスコアメイクにご活用ください。
1 ランニングアプローチとは?
ランニングアプローチとは、ボールをほとんど上げずにランをメインで打つようなアプローチショットのことです。
あまりボールを上げないためミスショットに繋がり辛く、ピンに寄る可能性が高まる特性があります。
ゴルフは、不安定な飛距離を稼ぐより安全なショットを行うことが重要。
そのためパターの延長といったランニングアプローチは、ミスヒットする確率も低くなるため、初心者の方におススメと言えるのです。
そして実はこのランニングアプローチと似ているアプローチがあります。
それはピッチ&ランショット。
ピッチ&ランも、ボールを低く打ち出し、できるだけランを出すようにするアプローチショットです。
ただピッチ&ランは、打った後のボールが空中にある時間と転がっている時間が、半々というイメージです。
一方ランニングアプローチの比率のイメージは「2:8」。
この違いがあるため、ピッチ&ランはグリーンエッジまで少し距離があって、ボールを浮かせたい時に適したショットです。
ランニングアプローチに慣れてきたら、様々なアプローチに挑戦することになるでしょう。
似た特性があるので、違いを理解し、状況にあったアプローチを選択するようにしましょう。
2 ランニングアプローチを行う最適な状況は?
ランニングアプローチが選択されやすいのは、ボールからグリーンエッジが近く、またピンまでの間にバンカーや池といった障害が無い状況です。
さらにボールからピンまでの距離がある場合でも、ランニングアプローチに適しています。
先述の通り、ランニングアプローチはボールを高く上がらず、転がる距離が長い特性があるため、こういった状況に向いているのです。
またボールが上がらない特性のため、バンカー越えの状況で用いるのは止めましょう。
砲台グリーンも注意が必要。
あまりボールを上げないため、傾斜に負けるかもしれません。
そんな時は、少し強めに打つなど、距離感、力加減は、実戦や練習していく中で覚えていくといいでしょう
3 選ぶ番手は?クラブは「ピッチングウェッジ」がおすすめ
ランニングアプローチショットの番手は、「ピッチングウェッジ」がおすすめ。
それはクラブのロフトが立っているためです。
ロフトが立っているクラブによってボールは上がり辛く、転がりやすくなります。
ただ「ピッチングウェッジ」がおすすめなのは、ボールがどれくらい転がるのかがイメージ出来ていない初心者の方です、
慣れいる方にとっては、必ずしもこの番手である必要は無く、他の番手でも構いません。
ポイントはキャリーとランが番手によって、どれくらい変化するのかを把握していることです。
そこでピッチングウェッジでのキャリーとランの比率イメージは「1:2」です。
ピンまで10ヤードの場合、キャリー3.3ヤードで、ランは6.6ヤードという計算になります。
また8番アイアンの場合、キャリーとランの比率イメージは「1:4」と、おおよそピッチングウェッジの倍。
このように番手ごとでの比率を把握し、ピンまでの距離を見定めながら適切なクラブを選択すると、寄る確率が上がるでしょう。
4 ランニングアプローチの打ち方
通常のアプローチとランニングアプローチの打ち方の違いは何でしょうか?
ランニングアプローチにおける簡単な打ち方は「パターのように打つ」です。
ただランニングアプローチでは、打ち方の重要性は20%程度と言われており、打ち方より「構え」のほうがが重要なんです。
4-1ボールの位置
一般的に転がすアプローチでボールは右足寄りに置くと言われています。
ただランニングアプローチでは、肩幅以内と少し狭いスタンスをとり、ボールの位置は足の中央くらいに置きます。
右寄りに置くと、ロフトが立ち必要以上にキャリーが出てしまう懸念があります。
そしてランニングアプローチを選択する際は、もともとロフトが立っているクラブでショットするもの。
そのため、ボールを上げやすい右側に置く必要が無いのです。
4-2体重の比率
通常のショットで左右の体重配分は5:5ですが、ランニングアプローチでは左側にかけてアドレスします。
イメージとして左に6割〜8割ほど。
このように左に体重をかけることで、わずかに身体がターゲットに向きます。
このことで、ダウンブロー軌道でショット出来るようになります。
ダウンブローではボールに対してクラブは上から入るため、不安定なライでもボールをしっかりと捉えてくれるのです。
また重心が左側にあることで、無理に体重移動させる必要が無いため、スイングが安定しミスショットが減るメリットがあります。
4-3グリップは短く持つ
グリップは、通常のショットよりも短く持ちましょう。
グリップの真ん中あたりを握るイメージが良いでしょう。
短く握ることでスイング時のヘッドのブレが減り、クラブコントロールしやすくなります。
クラブコントロールは、ボールがフェースに乗る感覚を得ることに重要です。
さらに安定性のあるショットの再現率が高くなるでしょう。
しかし短く握るのは万人に当てはまることではありません。
あくまで適切なクラブコントロールのためなので、身長や体躯の特徴から適当な位置を見つけましょう。
4-4ハンドファーストが重要
ランニングアプローチで重要なのは、クラブよりも手の方が前方に出ているようハンドファーストのアドレス。
ハンドファーストによりロフトが立ち、安定したボールの高さや一定のスピンを作れるんです。
ハンドファーストの構えを作るには、グリップを左足付け根に来るように、左腕とシャフトが一直線になるように構えましょう。
この際、グリップが目標方向に出すぎてしまうことに注意。
ハンドファーストを意識するあまり、このような状態でのスイングでは、クラブのリーディングエッジが先に地面に触れ、“ザックリ”のミスが出やすくなります。
ハンドファーストは重要ですが、適切な度合いは自身のスイングの特徴を確認しながら、見つけましょう。
5 まとめ
アプローチは出来るだけ転がすことから考える事でミスの確率が減り、ピンに寄る確率が高まります。
そして最初から複数のアプローチショットを習得しようとせず、まずは基本の転がしである「ランニングアプローチ」がおすすめ。
今回ご紹介した内容をご参考頂いて、基本のアプローチをマスターし、寄せワンを着実なものにしましょう。