ツアーで行われる順位決定方法サドンデスをアマチュアゴルファーも知っておいた方が良い理由とは?
実力が拮抗しているプロゴルフの世界では、同スコアが記録されることが頻繁に発生し勝敗や順位が決定しないこともしばしば見受けられます。
こういった場合に必要になるのがタイブレーク。 タイブレークにはいくつかの方式があり、これらを知ることでTVでのツアー中継がより楽しく観戦でき、またご自身が参加するコンペで、同スコアになった際も困ることなく順位を決めることが出来ます。
今回は、同スコアの場合における順位決定方法をご紹介しますのでぜひご参考ください。
1 サドンデスって何?
サドンデスとはスコア1位が2人以上いる場合の優勝決定戦(プレーオフ)の際の決着の付け方のひとつで、どちらか一方が相手よりもいいスコアでホールを終了した時点で優勝が決まるという方法です。
同スコアを記録したプレイヤーが複数人いる場合には、悪いスコアを出した人から順番に脱落し、決着がつくまでプレーが続きます。
最初にもっとも良いスコアを出した人が優勝するというシンプルであることから、ゴルフが詳しく無い人にとっても、理解しやすいルールと言えます。
2 大きな大会でのサドンデス(タイブレーク)
極めて大きなトーナメントにおけるタイブレーク時の決着方法は、ストロークプレイが採用されることがあります。
ストロークプレイとは1ホール、もしくは複数ホールを最も少ない打数でクリアしたものが勝利者になる方式。
3ホールまたは4ホールのストロークプレーが一般的ですが、全米オープンでは18 ホールのストロークプレーが採用されています。
また、試合が更にエキサイトしてストロークプレイでも決着がつかない場合、サドンデス方式になることがあります。
例えば2008年の全米オープンでは、最終日の 18番ホールでタイガー・ウッズが ロコ・ミディエートに追いつき、翌日の 18ホールのプレーオフになりました。
ただそれでも決着が付かなかったため、サドンデスによるプレーオフを行うといった長いプレーオフを記憶されている方もいらっしゃると思います。
このように高額賞金が掛かっていてまた実力差が無いプロの世界では、勝敗の決着に時間を要する事があるのです。
3 コンペなどのサドンデス(タイブレーク)
アマチュアコンペでは 順位に応じてプロの試合と異なり賞金ではなく賞品が準備されているのが一般的。
そのため、同スコアの参加者間で賞金を均等に分けが出来ないことから、全参加者に順位をつけることが出来るタイブレークを決めておく必要があります。
またアマチュアコンペではプレーオフといった延長戦を行うことも難しいため、延長することなく順位を決める方式が望ましいでしょう。
代表的な方式として、以下が挙げられます。
- カウントバック方式
- マッチング方式
- 年齢 / ハンデ
3-1 カウントバック方式
カウントバック方式は同スコアの人が複数いる場合、18番ホールのネットのスコアの良い人が上位になる方式。
18番ホールのスコアが同じ場合は17番ホール、16番ホール…と最終ホールからスコアを比較し順位を決めていきます。
3-2 マッチング方式
次にマッチング方式は、タイの競技者が数人いた場合に最後の9ホールの合計スコアを比較し、最も成績の良い競技者を優勝者とする方法です。
最後の9ホールの合計スコアが同じであった場合は最後の6ホールの合計スコア、それも同スコアの場合は最後の3ホールの合計スコアに基づいて優勝者を決めます。
3-3 年齢 / ハンデ
最も単純かつ明解な方法として良く採用されるのが年齢上位、そしてグロス上位方式です。
年齢上位は多少アンフェアーな方法ですが、誕生日をスコアカードに記入しておけば簡単に順位が決定するという分かりやすさから、広く採用されることが多い方法です。
また同じネットスコアであれば、ハンデの低い人が上位になるというグロス上位という方式もよく採用されます。
グロス上位の場合は それだけで決まらなければ、さらに年齢上位という方法を組み合わせることで順位を決めることも可能なので、様々な状況に対応できる特徴があります。
3 まとめ
今回は、順位決定方法であるサドンデスをご紹介しました。
アマチュアコンペで同じスコアを記録した際、なかなかプレーオフまで行い順位を決めることは難しいでしょう。
ただ、せっかくコンペに参加したのに順位が曖昧だと、特別な思い出にし辛いですよね。
こういった際に備えてサドンデスを含めて順位決定方法を知っておくことで、コンペがスムーズに運ぶだけでなく、ご自身のゴルフライフがより楽しく充実したものになるでしょう。