ゴルフで使用するクラブで一番長いドライバーの打ち方をご紹介
ラウンドを回る際、スコアメイクに大きく貢献するドライバー。
ゴルフにおいてドライバーの飛距離よりもいかにミスなくコースを回るかが重要と言われていますよね。
だからといってドライバーの練習を疎かにしてはいけません。
スコアメイクにとってドライバーでのショットは、コース全長の約半分を占める非常に重要なポイント。
ゴルフ上達にはドライバーを正しく扱えるようになることが必要不可欠なのです。
そこで本記事ではドライバーの打ち方についてわかりやすくご紹介します。
1 ラウンド中に使用頻度が高いドライバー
朝一のショットで使用することが多いドライバー。
失敗するとその日のラウンドの調子が悪くなってしまうことってありますよね。
ゴルフコースは平均して約6,200ydほどの全長で、ドライバーを使えるのは14ホール。
最初のドライバーショットが約220ydの場合、それだけで合計飛距離は3,080ydに及びます。
つまりラウンド・コース全長の約半分でドライバーを使用しているということ。
ゴルフにおいてドライバーがいかに重要な役割をになっているかをご理解いただけたのではないでしょうか。
今回ご紹介するドライバーの打ち方や握り方を習得して、得意クラブにしていきましょう。
2 まずはアドレスの確認
アドレスに関してはドライバーだからと言って他のクラブと大きく変える必要はありません。
ドライバーのアドレスも他のクラブと同様に、打つ方向に対して直角に身体を向けて立つ「スクエアスタンス」が基本中の基本。
肩幅よりやや広めに両足を広げ、ワイドスタンス気味に膝を少し曲げて中腰位の姿勢でクラブを握ってください。
クラブの握り方はオーバーラッピングやインターロッキングなど、始めは定番的の握り方がおすすめ。
手とクラブの一体感が感じられる自分に合った握り方を探してみましょう。
3 ボールの位置とティーアップ
深く考えず、ドライバーを振ったら自然とフェースに当たることが理想です。
この理想を実現させるのがボール位置。左脇の前辺りが最適な位置とされています。
かつては左足かかと線上と言われてきました。これは、大きさが現在の5番ウッド、シャフトの長さも43インチくらいのパーシモン(柿の木製)やメタル・チタンのヘッドのクラブが一般的だったからです。
そもそもドライバーでボールを自然に高く上げて飛ばすためには、ヘッドの軌道が最下点を過ぎてから少し上昇した瞬間にインパクトする必要があります。
現在普及しているクラブと比較すると昔は小型の形状のクラブヘッドが主流だったため、左足かかと線上にボールを置くのがベストでした。
一方クラブヘッドが大型化した昨今のクラブの場合、昔と同じようにボールを置くとインパクトにベストなポイントを逃してしまいます。
そのためボールは左脇の前辺りに置くようにしましょう。
4 押さえておきたいポイント
クラブセットの中でドライバーは最も長く、ボールを高くティーアップするなど他のクラブとは異なる状況でショットします。
ここでは気持ちがいいドライバーショットを実現させるためのポイントをご紹介します。
4-1 スイングの軌道
シャフトが長いドライバーは自然とスタンスする位置がボールから遠くなります。
そのためスイング軌道が他のクラブと比較して”水平”になるのがポイントです。
ライ角よりもクラブを立てるアップライトのようにアイアンの感覚でテイクバックすると、スイング軌道を外れて上がったり、フェースが開くなど、スライスの原因にもなってしまうで注意しましょう。
4-2 頭の位置に注意
正しく効率の良いスイングを行うためには「ステイ・ビハインド・ザ・ボール」を意識しましょう。
ステイ・ビハインド・ザ・ボールとは、インパクトを迎えた時に頭の位置がボールより右側にある状態を指します。
インパクトまでのスイング中に力が分散してボールに力が伝わらないとドライバーショットは上手くいきません。
身体がブレたり、身体がターゲット方向に突っ込んでしまっているのが要因です。
そんな身体のブレや突っ込みを解決するのが「ステイ・ビハインド・ザ・ボール」。
クラブヘッドと頭が反対方向を向くことで大きな遠心力が働き、結果としてヘッドが効率的に動くのです。
ビハインドザボールを過度に意識せず、アドレスで頭の位置を動かさないように意識してみましょう。
4-3 安定したスイング
シャフトが長いドライバーは難易度の高いフルスイングから始めるのではなく、まずはコンパクトな練習から始めましょう。
スイング中の腰から腰までの範囲「ビジネスゾーン」を確認し、ミート率が高くなったらふり幅を広げていきます。
そんなビジネスゾーンでのスイング軌道は、フルスイングの軌道と同じところを通ります。
つまり安定したスイングにはビジネスゾーンで正しいスイングの動きができている必要があるんです。
コンパクトなスイングに慣れてきたら肩から肩とその幅を広げていきましょう。 肩から肩のスイングを行うときはベタ足にするなど、下半身の動きにも注意を払ってください。
そこから徐々にしっかりと立ちとどまることを意識したフルスイングに移行していきましょう。
5 飛距離を出すための練習方法
飛距離が出せるドライバーショットを行うためには下半身をしっかりと使い、腕と同調させたスイングを身につける必要があります。
5-1 体の捻りを意識する
トップ時には胸がターゲット方向と逆を向いている状態にしましょう。
腕からではなく腰をターゲット方向に移動させるバンプが上手くできると、インパクト時に最大限の力をボールに伝えることが可能になります。
そのためには両足の裏を地面につけたままで浮かすことなくスイングをする「ベタ足スイング」を意識しましょう。
自分の左側に壁があると想定し、トップからダウンスイングに移行する際に左腰をその見えない壁にぶつけにいきます。
腰を回転させてショットすると、しっかりと左足に体重移動ができて力強いスイングになるのです。
身体の軸がしっかりとすると軸を中心に深い捻りが身に付き、体重を乗せてボールを捉えることができます。
5-2 上体をリラックスさせる
ドライバーで飛距離を出そうと意識すればするほど、上体に力が入ってしまいますよね。
すると上体がインパクト時に突っ込んだりなど、飛距離はおろか真っすぐ飛ばなくなってしまうことも…。
アドレス時にボールの横にクラブヘッドを浮かしてセットすると、クラブヘッドの重みを感じてクラブをスムーズに振り上げることができます。
このときしっかりとヘッドの重みを感じることが大切です。ヘッドの重みを感じないのは腕に力が入っている状態。
ヘッドを少し揺らす「ワッグル」などを取り入れて、リラックスした状態をつくりましょう。
5-3 フェースを閉じる
しっかりとボールを捉えて飛距離を出すためには、クラブのフェースが閉じていることが大切です。
しかしただ、フェースを閉じようと無理に手首を返してしまうのは逆効果。ボールを引っ掛けたりなどして、真っすぐ飛ばしにくくなってしまいます。
トップからインパクトにかけて左手の甲を地面に向けるようにスイングしてみましょう。すると無理な返し方でなく、自然なリストターンができるようになります。
5-4 フィニッシュまで振り切る
クラブを振り切らずにゴルフボールにヘッドを合わせにいくと上体が突っ込んでしまいます。するとスライスする原因「アウトサイドイン」の軌道になってしまうため注意が必要です。
ドライバーは振り切ることで曲がりにくいボールを打つことができます。
そのためにはゴルフクラブを振り上げてからダウンスイングに入ったら、フィニッシュまで振り切ることを意識しましょう。
正しく振り切るとヘッドスピードも上がり、理想的なフィニッシュが取れるようになります。
まとめ
今回はドライバーの打ち方についてご紹介しました。
コース全長の約半分を飛ばす最も距離が出るクラブ「ドライバー」。一方でミスが出た時に与える影響力も大きいクラブと言えるでしょう。
そんなドライバーは最初から飛ばすことを意識せず、まずはコントロールを重視した練習をしましょう。安定させてから飛距離を伸ばすことが大切です。
本記事を参考に練習場でしっかりと練習し、スコアアップにつなげましょう。