あなたはどちらのタイプ?「縦振り」「横振り」について詳しく解説
スイング方法は大きく「縦振り」と「横振り」に分けることができ、人によって得手不得手があることをご存知ですか。
姿勢やトップの位置で、プレーヤーがどちらの振り方をしているかを見分けることが可能な「縦振り」と「横振り」。
それぞれに「スライス球になりやすい」「飛距離を出しやすい」などの特性があります。
自分がどちらのタイプで振っているかを理解することで、上達のための効果的な練習ができます。本記事ではそんな「縦振り」と「横振り」それぞれのメリット、デメリットなど詳しく解説致します。
1 縦振りと横振りの特徴
1-1 縦振りとは
縦振りは「アップライトスイング」と言われ、トップの位置(両手の位置)が高くなりやすいスイング。
そのためダウンスイングではクラブヘッドが飛球線の外側から下りてきやすく、つまりアウトサイド・インのスイングになりやすいという特徴があります。
また、ヘッドを振り子のように体の前で動かし、体重移動をしてボールを遠くまで飛ばせます。
アイアンやウェッジは縦振りが基本となるので、上から下に打ちつけるようなイメージでクラブを振り抜いてください。
スイングが描く軌道はトップダウン、つまりは地面に対して鋭角な角度で下りてくるスイング軌道となります。
アイアンのクラブヘッドには角度がついているので、横振りだと狙った方向とは逆の方向へボールが飛び出してしまうのでスコアロスに。
縦振りスイングのコツは、左肘を意識すること。左肘をダウンスイング時に下に向け続けることで、脇が締まってきちんとした縦振りになります。
1-2 横振りとは
横振りは「フラットスイング」と言われ、トップの位置(両手の位置)が低くなりやすいスイングのこと。
ダウンスイングではクラブヘッドが飛球線よりも内側から下りてきやすく、インサイド・アウトのスイングになりやすい特徴があります。
つまり体を軸にしてヘッドが円を描いていき、回転と遠心力を使って飛ばしていく動作をするということ。
ドライバーやフェアウェイウッドなどは横振りスイングが基本となるので、ボールの斜め後ろから、ボール前方に向かって側面からヘッドに当たるようクラブを動かします。
また横振りスイングツは骨盤の向きを意識しスイングするのがポイントです。
骨盤はややボール方向に少し傾けると軌道を描きやすくなります。
アイアンのように、縦振り軌道でウッド系のクラブをスイングすると、フェース面がフラットなため、飛距離が伸びない原因に。
また、ドライバーはティーアップした状態で打つため、ボールが高く上がり過ぎてしまうのです。
2 縦振りと横振りのメリット・デメリット
縦振りの場合スイングが縦に振られる分、上から見たヘッドの軌道は楕円になりインパクトゾーンが長くなります。
そのため、ゴルフではショットの方向性がよくなるというメリットがあり、ヘッドが高い位置から下りてくるので、重力や遠心力の力によって、飛距離が出やすいということが挙げられます。
逆にデメリットは、スライスが出やすくなってしまいます。
原因はトップが高めになることで、これによってヘッドがアウトサイドイン軌道になり、フェースが開きやすくなることで、ボールに回転がかかるということです。
また体重移動を使ってショットを行うので、動きにブレが生じて、距離のばらつきにもつながりがちです。
反対に横振りの場合、ゴルフの動作が安定しやすいことが大きなメリットといえるでしょう。
遠心力と身体の回転を使ってショットするので、体重移動を使う縦振りよりも動き方がシンプルになり、ブレの少ない動きになります。
また横から払う打ち方になるので、ドライバーなどシャフトの長いゴルフクラブを使うときに打ちやすくなり、
上から打ち込まないことで、ミスも出にくいのです。
デメリットは飛距離。
ゴルフクラブの動きがコンパクトになってしまうことで、ボールに大きな力が伝わりにくく遠くまで飛ばしにくく、インパクトゾーンが短いため左右へのミスも出やすくなっています。
3 では横振りと縦振りどっちがいいの?
前述した通り、縦振りと横振りの特徴について、まず縦振りはクラブヘッドが真上から見ると直線的に動き、前足・後足への体重移動の力を利用してボールを飛ばすスイング。
クラブヘッドの上下の動きが大きいので、トップでグリップが高く上がり、真後から見てグリップが頭の方にアップするという特徴があります。
一方横振りは、クラブヘッドが真上から見ると半円を描くように動き、体の回転と遠心力でボールを飛ばして、トップでグリップが低くなります。真後から見て、グリップが背中の方にアップします。
ではどちらの振り方が正しいとされているのでしょうか。
例えばドライバーを使用する場合、ドライバーは長さがあるためほかのクラブに比べて横振り気味になる傾向にあります。それを無理やり縦振りにする必要はなく、どちらがいい・悪いというものではありません。
横振りも縦振りも極端な振り方でなければ問題はなく、まずは自分の動きを確認し、ミスが出ないかをチェックすることが大切です。
ミスが頻発しているようであれば、調整をしてみてください。
4 横振り縦振りどちらが合っている?
縦振りと横振りはゴルファーの体格によって向き、不向きが変わってきます。
同じ番手を使っても、身長が高い人はアドレスの時点で上半身の前傾が強くなるので縦振りとなりやすく、逆に背が低い人は前傾の角度が小さくなことで、横振りになりやすいと言われています。
また、短い番手と使うと前傾が大きくなるのでアップライトになりやすく、ドライバーのような長いものを使うとフラットになります。
一般的には下記のようにまとめることができるようです
- アイアン時は、背が高く腕が長い人のスイング軌道は、縦振りに。
- アイアン時は、背が低く腕が短い人のスイング軌道は、横振りに。
- 前傾角度が深くボールとの距離が遠くなったら、ドローボールが打ちやすい。
- 前傾角度が浅くボールとの距離が縮まったら、フェードボールが打ちやすい。
4 シミュレーターを活用したスイングチェック
シミュレーターを使用すればマイモ動画の機能で、スイングを正面と側面から撮影ができます。
また、プロとのスイング静止画とご自分と比較をすることで、スイング固めに活かして、フォームを改善でき、撮影モードをミラーに切り替えてのシャドウスイングも可能ですので、ご自分のスイングが縦振り、もしくは横振りであるかをゴルフゾンのシミュレーターでチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
スライスに悩んでいる人は、横振りの要素を取り入れて動作を安定させてみるとか、
フックがひどいと悩んでいる人は、縦振りの要素を取り入れてみるなど、ご自分のクセや悩みの現状を理解した上で、それぞれの特徴を生かして練習を行ってみるのはいかがでしょうか。
また体格なども考慮して、スイングに取り入れてみてください。