アプローチウェッジのメリットと打ち方のポイントについて
アプローチウェッジは歴史のある番手ではなく、1984年に尾崎将司プロ自身が考案したと言われています。
尾崎プロが監修したクラブのピッチングとサンドの間に「PS(ピーエス、ピッチングサンド)」という番手にしたことがアプローチウェッジのはじまりなんだとか。
そこで本記事では「52度のアプローチウェッジ」をピッチ&ランに使う番手としてプレーヤーに愛用されるアプローチウェッジの基本から打つ際のポイントについてをご紹介します。
1 ウェッジについて
そもそもウェッジは、ゴルフにてピンまで100ヤード以内やグリーン周りなど短い距離のアプローチショット等を行う時に使用されるクラブです。
砂、泥、厚い草などの深い芝など悪条件のラフからの脱出するとき、クラブヘッドを動かすことで埋められたボールを抽出するのに役立つソールで設計がされており、ボールをグリーンに乗せたり、ハザードやその他のトリッキーなスポットから外したりするのにも役立ちます。
ここでは代表的な3つのウェッジを紹介します。
ピッチングウェッジ(PW)
ボールを高く上げてグリーン上で止めることに向いているウェッジ。
ピッチエンドランや低い球筋でランニングアプローチに使用するなど、主にアプローチショットで使用されています。
アイアンセットにも含まれ、ロフト角はウェッジの中で一番少ないのが特徴。ロフト角は約44〜47度、飛距離目安は100ヤード前後になります。
サンドウェッジ(SW)
バンカーショットで使用するウェッジ。深い芝などバンカー以外の悪条件のラフからボールを高く上げるロブショットで使用がされています。ロフト角は約55〜58度で、フルショットでの飛距離目安は80ヤード前後です。
アプローチウェッジ(AW)
ピッチングウェッジとサンドウェッジの飛距離差を埋めるとされているアプローチウェッジ。
2つのウェッジとの差を埋めることから「ギャップウェッジ」と呼ばれることも。 アプローチウェッジのロフト角は約48〜53度で、フルショットでの飛距離目安は90ヤード前後。
グリーン周りのアプローチショットでは、ボールが適度に上がるので、ピッチ&ランからロブショットが打ちやすいです。
2 アプローチウェッジのここがメリット
サンドウェッジとピッチングウェッジの飛距離の差を埋めるために生まれたアプローチウェッジ。
サンドウェッジとピッチングウェッジではロフト角に大きな差があり、飛距離に開きがあります。
サンドウェッジで届かない距離のショットになると、ピッチングウェッジで飛距離を調節することになるので、アプローチウェッジはそういった飛距離の調節をせずに済むように、シンプルにフルスイングして打てるように開発されています。
また、アプローチウェッジは、サンドウェッジに比べてシャフトが長く作られています。
ロフト角が少ないため、低い弾道でボールが飛んでいき、勢いのついたボールが落ちた後もたくさん転がってくれるので、サンドウェッジよりも飛距離を出すことが可能なのです。
3 アプローチウェッジを打つときの注意点
アプローチウェッジを打つ際のポイントをいくつか見ていきましょう。
グリップの持ち方
振り方がコンパクトになりミスも少なくすることができるため、いつもよりも短く持ち、グリップの真ん中あたりに両手がくるように握りましょう。
スタンスの取り方
足の幅は通常よりも狭くします。
両足の間を握りこぶし一つ分ほどにし、幅を狭くして体重移動をしないように注意しましょう。
重心は左右の足で均等に置くようにし、左右に荷重がかかりすぎないよう均等にバランスを取れるようにして
左足を少し後ろに引きオープンに構えると、下半身が安定してぶれのないスイングになるのです。
ボールの位置
ボールの位置の基本は両足の真ん中。これよりも右に置くと低い球、左に置くと高い球が出しやすくなります。
転がしたいときや高く上げたいときはそのときの状況に応じて変えるようにしていきましょう。
ハンドファーストに構える
グリーンを狙う際はハンドファーストでかまえ流ことで、ボールの高さは安定してスピンも適度にかけることができます。
グリップエンドは左足の付け根の位置にくるようにして、左腕とクラブが一直線になるように構えます。
4 シミュレーターでアプローチの練習
練習用ゴルフシミュレーター「GDR」では、アプローチのより細かな練習が可能。
アプローチウェッジをウェッジを選択し、自分で練習したい距離を選ぶことで繰り返しアプローチの練習をすることができます。
また、20ヤードにしたり、30ヤードにしたりと、数値を変更することでも画面の表示が変わるので、自分の距離感を細かく調べながら練習をして、キャリーを身に付けることができるのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
様々な状況にてウェッジを使い分けることが、重要なスコアメイクのポイントです。
プレー中のあらゆるところで積極的に使い分ることで、アプローチウェッジをマスターしていきましょう。