覚えよう!状況によって意味の異なるゴルフ用語
ゴルフには様々な専門用語があり、すべて覚えるのは難しいですよね。
実際に初心者ゴルファーだけでなく、アマチュアのゴルファーでもピンとこないゴルフ専門用語がたくさんあることも事実です。
そんな数あるゴルフ専門用語の中でも、同じ用語でありながら異なる意味を持つものがいくつか存在します。
今回はそんな同じ言葉なのに意味が異なるゴルフ用語をご紹介します。
1「クリーク」について
1-1 フェアウェイにあるハザード
1つ目のクリークとは、ゴルフコースにある小さな川や入り江のことのようなハザードを指す言葉。
水のあるハザードは池を想像しがちですが、クリークは水の流があるようなハザードのことを言うんです。
クリークなどのハザードは通常赤い杭や赤線などで区切られています。
そこにボールが入ってしまった場合は一打罰に加えて、そこからクラブ二本分の範囲内でボールをドロップしてゲーム再開となります。
スコアが大きく崩れる可能性もあるので十分に気をつけたいハザードです。
1-2 5番ウッド
もう1つのクリークを意味するものとして「5番ウッド」があります。
1番ウッドをドライバーと呼ぶように、5番ウッドには別称として「クリーク」が名付けられているのです。
その語源は鉄のクラブでヒットするときの音が、鍵をかける際の音を表す「Click(クリック)」からきているんだとか。
ちなみに、2番ウッドは「ブラッシー」、3番ウッドは「スプーン」などそれぞれのクラブに愛称(別称)があります。
2「イーブン」について
2-1 パーストロークでホールアウトすること
多くのゴルフコースは全18ホール、パー(規定打数)を72ストロークとして定めています。
そのパー72のコースをプレーした際、規定打数の72ストロークでプレーを終えることを「イーブンパー」と言います。
イーブンパーは決して簡単なものではありません。規定打数通りにプレーすることはハンディキャップが不要であると同じ意味を持っているのです。
2-2 マッチプレー競技で最終スコアが引き分けに終わる状態
もう1つのイーブンの意味としてあげられるのが、マッチプレー競技で最終スコアが引き分けで終わること。
マッチプレーとは競技としてのゴルフの対戦方法のひとつで、2人2組のゴルファーが、1対1で各ホールごとにスコアを競い合う対戦方法です。
そのマッチプレーで対戦したときに、全ホールを終えた段階でスコアが完全に同じだった場合をイーブンと呼びます。
なかなか最終イーブンになる確率は高くありませんが、もしもイーブンになった場合は延長戦を行い最終的な勝敗をつけます。
3 「マーカー」について
3-1 プレーヤーのスコアを記入する人
正式な競技としてゴルフをプレーする場合、スコアを記録し証明する役割を負う人をマーカーと呼びます。
このマーカーは各大会において委員会から指定されるかもしくは、委員会が承認した方法でプレーヤーが選ぶこともあります。
マーカーの責任は重要で、各ホール終了後に罰打を含めたストローク数を確認しスコアカードに記入していきます。
そしてラウンド終了後には、そのスコアが正しいことを証明するためアテスト欄にサインし公式スコアとして委員会に提出します。
普段は自分でスコアを数えることが多いかと思いますが、競技となるとこのような役割を担う人が必要となるのです。
3-2 グリーンでボールの位置を覚えておくためにマークしておくアイテム
マーカーと聞いて一番に思い浮かぶのが、ボールの置き換えとしてのマーカーではないでしょうか。
このボールマーカーとはグリーン上で自分のボールの代わりとして置くマークのことです。
その目的はグリーン上で自分のボールが他のプレーヤーの邪魔にならないようにするため。
基本的にボールマーカーはカップに向かってボールの真後ろにセットし、その後にボールをピックアップできます。
マーカーを使用する際に、ボールの位置から2インチ以上離れてマークすると1打罰のペナルティになるので注意が必要です。
4 「ソール」について
4-1 クラブの底の部分の名称
クラブヘッドの底の部分を「ソール」と言います。
特にアイアンはクラブによってソールの幅がそれぞれ異なるのが特徴。
幅だけでなく、ソールの角度や形状もゴルフクラブの番手やメーカーによっても異なります。
ソール幅が広いほどミスショットになりにくく、狭いほどミスしやすいとんだとか。
ソール幅が広いと地面をクラブが滑っていってくれるため、地面に刺さりにくくボールをクリアにヒットしてくれます。
またソール幅が広いと重心も下がるため、ボールが上がりやすくミスヒットにも強くなるのです。
4-2 クラブを地面につけるという意味
ソールのもう一つの意味ですが、クラブヘッドを地面につけること自体を「ソールする」と表現します。
ルール上ではボールの前にソールすることは、”アドレスした”とみなされます。
ちなみにバンカーやウォーターハザードなどでは、ルール上ソールすることが認められていません。
もしソールしてしまった場合は、2打罰のペナルティとなるので気をつけましょう。
5 「ピンハイ」について
5-1 ボールがピンの真横に止まった状態
グリーン上にショットした時に、ピンの真横にボールが止まった状態をピンハイと言います。
セカンドショットをピンより奥につけた状態をピンハイと呼ぶ方もいますが、これは勘違い。
飛びすぎず、短すぎずピンまでの距離とまさに同じ距離を打てた状態がピンハイです。
ちなみにこれは和製英語であり、英語では「Hole-High」と言われるそう。
5-2 二面グリーンのピンのある面に乗ったとき
グリーンは2面であったり3面であったりする場合がありますよね。
ピンハイはグリーンの真横につけるだけでなく、二面グリーンや三面グリーンがあった場合にピンのあるグリーンに乗った場合にも使われます。
ピンの真横に乗った時、そして複数面あるグリーンでピンのあるグリーンにボールが乗った時は是非「いやーピンハイだね!」と言ってみてください。
ちなみにピンハイは、ゴルフ中継などでアナウンサーもよく使用している言葉のひとつです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は2つの意味を持つゴルフ専門用語をご紹介しました。
なかなか使う場面が少ないような言葉もありますが、ゴルファーとして知っておいて損はありません。
特に「ピンハイ」は褒め言葉として使える言葉なので、是非頭に入れて置くと良いでしょう。
どんどんゴルフ専門用語を覚えて、スキルだけでなく知識も身につけていきましょう!