メリットしかない、ゴルフクラブのお手入れのススメ
皆さんはゴルフクラブのお手入れ、日頃からやっていますか?お手入れしていないなんて方も多いのではないでしょうか。
しかし、ゴルフクラブを良い状態で長く使うにはお手入れが欠かせません。
お手入れをせずに放置していると見た目が汚れてくるのはもちろん、錆など劣化の原因になってしまいます。性能にまで影響を与えてしまうなんてことも…。
本記事を参考に、大切なゴルフクラブを定期的にメンテナンスしてみましょう。
1 ゴルフクラブは手入れをする必要があるの?
お手入れしないデメリットを少し聞いただけでは「いざお手入れするとなると面倒…」と、ついついお手入れを先延ばしにしてしまう方も多いはず。
そこで、お手入れで得られるメリットも併せてご紹介します!
ゴルフクラブのお手入れをするメリットは下記の4つ。
- ゴルフクラブが長持ちする
手入れをすることによって、サビや不具合などのトラブルを未然に防げるのがポイント。クラブの性能も劣化せず、長持ちに繋がります。汚れたまま放置してしまうと、簡単には落とせない汚れや錆がついてしまいます。頑固な汚れを落とすのはとっても大変ですよね。定期的にお手入れしていると、そんな余計な労力が掛かからないのです。コストダウンにもつながります。 - グリップ力の向上
スイング時に必ず握るグリップは、気づかないうちに汚れてしまいがち。すると、グリップ力が落ちてしまうことも。クリーンアップすることで、本来のグリップ力が戻り、プレーへの好影響も期待できるのです。 - 高価買取
ゴルフクラブを買い換えるとなると、下取りを利用している方も多いのではないでしょうか?そんなクラブを下取りに出す際、手入れが行き届いた物は高価買取が期待できます。汚れや傷の有無は、大きな査定ポイントなのです。 - 良い印象をもたれる
「道具の使い方には人柄が出る」なんてよく言いますよね。汚れやすいからこそ、ゴルフクラブの手入れが行き届いていると、仲間やキャディさんにも良い印象を与えることでしょう。せっかく良いスコアを出しても、汚いゴルフクラブを使用していると少し残念ですよね。
2 お手入れに必要なもの
お手入れ方法の前にまず、必要なものをチェックしておきましょう。
- 汚れを落とすために
クリーナー、布、ブラシ - 艶出し
ワックス - サビ落とし
サビ落としクリーム、サビ防止スプレー
※クリーナーの一部でも最近ではサビを防ぐ機能もあります。 - 傷や汚れからクラブを守る
ハドラスコーティングクリーナーの一部
以前は用途によって汚れ落とし用や艶出し用など薬剤を使い分けることが多かったものの、近年では汚れ落とし、艶出し、保護の役割を兼ねた便利なアイテムも数多くあります。
中には「これ1つでOK」と謳われる便利なアイテムも。しかし、コンパウンドを含むものと含まないものがあるので、使い分けが必要です。塗装面が黒や色の濃いクラブなどのキズが目立つものや、絶対に引っかきキズをつけたくない場合にはコンパウンドを含まないものを、金属面(アイアン)やなかなか落とせない汚れにはコンパウンドを含んだものを選ぶと良いでしょう。
様々なお手入れ用品があるので、お近くのホームセンターや専門店で探してみてください。
3 ゴルフクラブのお手入れ方法
3-1 ヘッドのお手入れ
軽量化が進んだ近年のドライバーは、薄くて硬いチタンという金属でできています。そのため、ものによっては硬いもので力強く拭くと傷がついてしまうことも。
そしてFWやUTもドライバーと同じく、チタンを含めステンレスやスチール鋼などを使用しています。そのため、硬いもので拭くと傷がついてしまうことがあるので、気をつけましょう。
そんなデリケートなドライバーは、少し湿らせたタオルか「メラミンスポンジ」で磨くのがおすすめです。
初心者のゴルフクラブに多く見られるヘッドの上部分(クラウン)や、ネック部分の塗装面に付くボールの跡は「メラミンスポンジ」や「コンパウンド」で磨くと、とってもきれいに。
ドライバーやFWのシャフトはカーボンが使われたものが多いので、軽く湿った布で拭き水気をとる程度でOKです。
3-2 アイアンとウェッジのお手入れ
芝生や土、バンカーの砂などに接触するアイアンとウェッジは汚れやすいクラブ。
土や砂、芝が詰まりやすく、特に汚れやすいスコアラインやポケットキャビティーなどの裏のポケット部分は、使い古した歯ブラシを使うときれいに落とせます。
ひどい汚れの場合は爪楊枝などを使用することで、傷がつかずに掃除ができるので試して見てください。
そして、金属を使ったアイアンやウェッジは錆がつきやすいので、お手入れにも注意が必要。
汚れを落とす際の水洗いはOKですが、そのまま放っておくと錆る原因になってしまいます。水を使ってお手入れする場合、水分の拭き取りを徹底してください。
水分をとった後は、市販の錆止めやシリコンスプレーで丁寧にケアして、錆を予防しましょう。
3-2 シャフトのお手入れ方法
スチール素材を使ったものが多い近年のアイアンのシャフト。スチールシャフトもアイアンやウェッジと同じ方法でメンテナンスしましょう。メンテナンス後の水分の拭き取りと錆止めも忘れずに。
3-3 パターのお手入れ方法
形状や素材が多様なパター。錆が目立たない素材はもちろん、錆が出やすい素材が使われたものもあります。事前に自分が持っているパターの素材を調べてから、全章の方法を参考にお手入れしましょう。
お手入れ後はウッドやアイアンなどと同じく、しっかりと水分を拭き取るのが大切です。仕上げに、アイアンと同じように錆止めのスプレーを塗ってきれいに拭いておきましょう。
また、パターは他のプレーヤーのクラブと当たって傷が付き、その傷から錆が発生して劣化することがあります。そのため、ラウンド中にはヘッドカバーを装着しておくのがおすすめ。ヘッドカバーを装着すると余分な汚れもつきにくく、メンテナンスの負担も軽減できます。
3-3 グリップのお手入れ方法
ゴムが使われているグリップは、気をつけて使っていても経年劣化しやすいのがポイント。使用していると磨り減り、時間が経つと硬化するため、定期的な交換が必須です。
だからと言ってお手入れをしない方が良いわけではありません。より長く性能をキープするためにも、クラブと同じように大切にクリーニングしましょう。
そんなグリップに付くのは汗や皮脂などの汚れ。中性洗剤を使って、柔らかいブラシやタオルなどでしっかりと洗いましょう。この時、洗剤が残っているとゴムの劣化を早めてしまうので注意してください。お手入れ後はしっかりと水分を拭き取り、自然乾燥させましょう。
しっかりと自然乾燥させたら、ラップを巻いて保管するのがおすすめです。グリップが劣化してしまう原因の一つ、ゴムの乾燥を防げます。しばらくクラブを使用しない場合にも、グリップにラップを巻いておくだけでより長く良い状態を保つことが出来るのです。
また、寒暖差でグリップの劣化が早くなるため、クラブセットを車のトランクに入れっぱなしにしておくのはやめましょう。ラウンド後は必ず引き上げることが重要です。
4 綺麗なゴルフクラブを維持する
ゴルフクラブを綺麗な状態で維持するためにも、使用後はその都度お手入れするのが理想的です。
使用後すぐにしっかりとお手入れすることで、クラブの劣化を防げます。フェース面に土や泥などの汚れがついたままにしておくと、スピンが不安定になってしまいます。
スチールシャフトの場合、ゴルフクラブを指で触ったときについた油が錆の原因になってしまうことも。
一本のクラブが錆びると、他のゴルフクラブにも錆が移ってしまうことがあります。
ゴルフクラブを丁寧に掃除することで、クラブの性能が安定し、クラブの寿命も延びるのです。
まとめ
意外とお手入れをしない方も多いゴルフクラブ。しかし、定期的にお手入れをしないと性能を損ねてしまいます。
そんなゴルフクラブは正しい方法でお手入れするのがとっても大切。使われている素材やメンテナンス箇所に合ったお手入れ方法で正しくお手入れしてください。
皆さんもぜひ、本記事を参考に大切なゴルフクラブのお手入れをしてみましょう!