知っておいても損はしない!ゴルフ初心者が押さえておきたいマナーの基本
ゴルフは紳士淑女のスポーツという言葉も耳にすることもありますが、これはルールブックの第1章がエチケット・マナーの項から始まることからの由縁だそう。
細かいマナーを知っておくと、ゴルファー同士で気持ち良くプレーができ、より充実したゴルフライフが送れることでしょう。
本記事では最低限覚えておきたい基本のゴルフマナーについて解説します。
1 ゴルフ場に行く前に
ゴルフは服装やプレー中の決まり、心配りなど多岐にわたって気をつけなければならないことがあります。
一つづつ理解をしてナイスゴルファーへのステップアップを目指しましょう。
1-1 服装に関するマナー
ゴルフ場に向かう最中やクラブハウス、ゴルフ場内では、男性ならジャケット着用、襟のついたシャツの裾はボトムにしまった服装で入館をすれば間違いありません。また、つばのついた帽子を着用して、クラブハウスでは帽子を取りましょう。
コースを回るときの服装は、トップスは、襟付きのシャツを着用してください。
サンダル・Tシャツでの入場は御法度!女性ならミニスカート、短パン、ミュールも避けましょう。
1-2 ゴルフは時間厳守
大半のゴルフ場ではスタート時間が決められているので、時間厳守です。
スタート時間が決定したらコンペのように複数の組数でラウンドする場合は別として、1グループでのプレー場合は概ねスタート時刻の50分前くらいを集合時間に設定しましょう。
プレイヤー各々でゴルフ場到着後の自分の動き方とそれに要する所要時間を考えて、余裕を持った時間設定で準備を行ってください。
2 ゴルフ場でのマナー
プレーヤーお互いの心遣いが、その日のゴルフが充実したものにも不愉快なものにもなってしまいます。
基本的なマナーやルールを知って思いやった上でラウンドを行いましょう。
2-1 プレーファースト
プレーファーストとはプレーをスピーディに行うゴルフのマナーの一つです。
ゴルフ場によっては9Hを2時間15分以内のペースでラウンドを回るのがベターとされている場所もあります。
中級以上のグループだともっと早く回れることもありますが、上記の時間を目安にホールアウトすることを目指しましょう。
ゴルフでは前の組でボールを探している間やグリーン上でホールアウトするまでの間、安全確保のためスタート時間がきても打たずに待機する場合もあります。
そんな待ち時間を次の組や次の打者はとても長く感じるものです。
後の組に急かされているような気になってプレー時に焦らないように、スロープレー防止のためのマナーアップ対策を頭に入れて実践しましょう。
スロープレーを避けるためにはスイングのルーティンを自分で決め、自然にスイングに入るようにするとベターです。
2-2 プレー中のマナー
プレー中に多々ある紳士淑女ゴルファーとしての資質が問われる瞬間。
振る舞いひとつでお互い気持ちの良い時間が過ごせることを念頭に置き、意識をして過ごしてみましょう。
2-2-1 挨拶・声掛け
最初に気持ちのいい挨拶をかわしておけば、その後のコミュニケーションもスムーズになります。
また同伴者が良いショットを打った場合には「ナイスショット」の一声をかけましょう。
もしボールが危険な場所へ行きそうなら、必ず自分自身で「フォアー!」と叫ぶことも安全にゴルフを楽しむためのマナーです。
2-2-2 立ち位置に気をつける
まず気をつけなければならないのが、打つ人の視界に入る位置に立たないことです。
目の前はもちろんパッティングライン上(カップとボールを結んだライン、カップの向こう側も含む)にも立たないようにしましょう。
またプレーヤーの視界に入っていないと自分で思っていても、自分の影が邪魔になっている可能性もあります。
打つ人のパッティングラインに影がかからないように、立ち位置に注意をする気遣いが必要です。
そして同伴競技者が打つときは、じっとして動かないように。
次に打つのは誰か、その人はストローク体勢に入っているのかなど、ほかのプレーヤーの動きをよく見てプレーしましょう。
2-2-3 グリーンでのマナー
同伴プレーヤーのラインは踏まないようにしましょう。
ラインとはボールとカップを結んだ線のこと。つまりボールがカップインするまでに通る道筋です。
そんなラインを踏んでしまうと芝目が変わって相手のプレーに影響を及ぼしてしまうことがあるため、ラインは踏まないのがマナーとされています。
どうしてもライン上を通りたい時はまたぐか外から回り込み、同伴者のパッティングの際には目に入らないところに立ちましょう。
また影にならないように注意することも大切です。
全員がグリーンオンしたら、カップにさしてあるピン(旗)を抜きましょう。
ピン(旗)を戻すのは、最初にカップインした人。旗を立てると後続組が打ってくる恐れがあるので、全員がカップインするまで旗は横にしたままにしておきましょう。
2-2-4 バンカーでのマナー
グリーンを取り囲むガードバンカーは、ほとんどの場合グリーン側が高くなります。
高いサイドは地面が崩れやすく、砂も柔らかいので低い位置からバンカーに出入りをしましょう。
またバンカーを打った後はバンカーレーキで砂をならし、後続のプレーヤーが不利にならないようにできるだけ丁寧に整えてください。
3 プレー中にNGな行為
芝を傷つけてしまうので、グリーン上では静かに歩きましょう。パットが決まって思わず興奮しても、跳ねたり走ったりしないようにしてください。
- ラインを踏まない
ラインの上を歩くと 少しへこんでしまったり、スパイクマークが付いてボールが真っ直ぐに転がり難くなってしまうので、グリーンに入る前は他の人のパッティングラインをチェックして踏まないように気をつけましょう。
- ボールマークを直す
ボールがグリーン上に落ちたときにできる芝生のくぼみをボールマークと呼び、必ず直すのがマナーです。グリーンフォークで芝を寄せて直しましょう。
- 旗はできるだけグリーン外に置く
旗は重量があり、カップに入っている先端は尖っているため、無造作に置いてしまうとグリーンを傷つける恐れがあります。
デリケートなグリーンはわずかな起伏でもパッティングに影響を及ぼすため注意が必要です。
パッティング時にピンを抜く場合は、できるだけグリーンの外に置きましょう。
グリーンが広い、あるいはグリーンの外の状態が悪いなど、やむを得ずグリーン上へ置くときには静かに置いてください。
- 打つ人の近くに立たない
プレーヤーの後ろ(ターゲット後方)に立つのはマナー違反。
特に影が伸びやすい夏場は特に注意が必要です。グリーンではライン上に影が落ちるとパッティングの妨げになります。
またプレーヤーが打つときは、ティグラウンドには上がらずに静かにボールの行方を見守りましょう。
キャディさんのいる位置に立つのがベターです。
- カップのフチを踏まない
カップ周りはデリケート。多くのプレーヤーが踏む場所なので特に傷みやすく、カップに近づくほど足跡が集中します。
カップから30cm以内は踏まないようカップに入ったボールを拾い上げる際などは、フチを踏まないように気を付けましょう。
まとめ
ゴルフのマナーとルールは世界共通です。
言葉は通じなくても人を思いやった振る舞いや、マナーを守っていれば、どこででも気持ちよくゴルフを楽しむことができます。
最低限のマナーと周りへの気配りを忘れずに、同伴グループやその日の雰囲気に合わせてエンジョイプレーをしましょう。