スコアメイクの要であるアプローチの打ち方をご紹介
ボールをグリーンに乗せてカップに寄せるショット「アプローチ」。
そんなアプローチはスコアに直接影響を与えるいわばスコアメイクの要とも呼べる存在。
ゴルフ初心者だけではなく経験者の中にもアプローチを苦手としている方が多いのではないでしょうか。
”練習したくてもどうすれば良いかわからない”なんて方も多いはず。
そこで本記事ではアプローチの打ち方の基本から上達のコツまでわかりやすくご紹介します。
1 そもそもアプローチとは?
アプローチ(approach)は、「近づく」「接近する」と英語の意にあるように”カップに迫る”ことを意味します。
一方ゴルフでのアプローチはグリーン近くにあるボールを、グリーンに乗せてカップに迫るショットのことです。
そんなアプローチはスコアメイクのポイントと言われる大切なショット。
グリーンまで2打が必要と考えられるパー4(251~470yd)などのコースではティーショットが上手くいった場合といかなかった場合の両方で、残り距離をグリーンに乗せられるかどうかでスコアに関わってくるからです。
さらにグリーンのどこに乗せられるかでパターの難易度が大きく変わります。
適切な場所にボールをのせられた場合は1回のパターでカップインすることも可能になり、バーディーも夢ではありません。
つまりアプローチは上手くいくか否かで、パターに直接影響を与える重要なショットといえるでしょう。
2 アプローチの種類
アプローチはグリーン周りにバンカーなどの障害や傾斜があったりと、様々なシチュエーションが想定されます。
代表的な3種類の打ち方をマスターしてみましょう。
2-1 チップショット
ターゲットラインにバンカーなど障害物が無く、ある一定グリーン周りからカップまで距離がある場合にはチップショットが有効。
パターと似た感覚であまりボールを飛ばすことはせず、ボールが宙を浮いているのは1/3で転がるのは2/3というイメージと、転がる距離のほうが長いのが特徴です。
そんなチップショットは「ランニングアプローチ」とも呼ばれています。
ボールの軌道を低く打ち出すため、ミスショットの心配が少ないのも特徴です。
2-2 ピッチショット
ピッチショットはチップショットとは反対に、ボールを高く上げて打つアプローチです。
そのためグリーン周辺に池やバンカー、土手などの障害がある場合、グリーン周りからカップ位置までの距離が短いというシチュエーションで多用されます。
30ヤード以上のアプローチをピッチショットと呼ぶこともあるため、覚えておきましょう。
ボールを高く上げ、転がりが少ないというのは難易度が高いショット。
ピッチショットをマスターすることで大きくスコアアップに繋がると言えるでしょう。
2-3 ロブショット
ロブショットはボールを高い軌道で打ち、グリーンに落ちた後は転がりが少ないアプローチのこと。
ターゲットラインに障害があるシチュエーションで用いる事が多いショットです。
ツアーなどでプロがロブショットを打っている場面を観たことがあるなんて方も多いのではないでしょうか?
ピッチショットとの違いはロブショットの方がボールをさらに高く、落ちたボールの転がりが少ないことです。
ロブショットはミスが出やすく難しいショットとされています。
3 アプローチの基本は転がし
ティーショットは「いかに飛距離を稼ぐか」ですが、アプローチの共通ポイントは「転がる距離の長短はあるが、ボールの転がしである」という点です。
スコアメイクには”ミスを減らすこと”が大切。
アプローチでの安全策とは「難易度が高くないショットで、できるだけ転がしてカップに寄せる」ことです。
そんなアプローチでは基本の「転がし」つまりチップショットがおすすめ。
打ち上げや障害物があるシチュエーションなどには向かない場合があるものの、ボールの落下ポイントがイメージと多少ズレてしまっても軌道が低いためカップにある程度は近づけることができるのです。
ピッチショットやロブショットはボールの転がりが少ないという点で難易度が高いショット。加えてミスショットのリスクが大きいことから手を出しにくいショットです。
4 アプローチの打ち方
4-1 アドレス
アプローチでのアドレスのポイントはオープンスタンスを意識することです。
オープンスタンスと言っても、上半身と方のラインは平行を保ちましょう。
そうすることで余計な体重移動を防ぎ、スイングを安定させることができるのです。
この際、両足の間に拳2個分のスペースを開け、スタンスの幅はいつもよりも狭めにしましょう。
そして体重は左股関節辺りに置くことを意識しつつ、軽く膝を曲げ前傾姿勢を作っていきます。
グリップ位置は左太腿の前あたりとハンドファーストにすることで、よりロフトを立たせられるのです。
4-2 スイング
チップショットはボールを転がすという意味で「パターと同じ」イメージを持つと良いでしょう。
アプローチでのスイングはパッティングと同じように、手と体が一体となったままショットするのが大切です。
手首を返すコックはアプローチで使うとヘッド軌道が安定しないため、頭を固定した状態で肩の回転のみでクラブを振り切ることを意識しましょう。
その際ボールを安定させるためハンドファーストで作った手首を回転せずに固定したままにしてください。
そしてスイングのふり幅はバックスイングとフォロースルーが同じ幅になるように気を付けましょう。
5 アプローチ上達のコツ
アプローチショットでミスショットを頻発してしまうなんて方も多いはず。
頭や肩などの上半身の動きやブレ、正しいアドレスができていないなどその原因は様々です。
実は距離を調整しようとしてスイング中にクラブスピードを早くしたり緩めるなど変化させてしまうこともミスショットを誘発させてしまう原因の一つ。
バックスイングとフォロースルーは同じ幅であることが重要です。
練習時は素振りを反復して飛距離とスイング幅のイメージをしてみましょう。
練習場ではヤード表記の看板など目安を作り、振り幅で変わる自分のスイングの距離感を把握しておくのもポイント。
加えてクラブを変えて練習すると実戦で対応できる場面が増えるため、いくつかの番手でも同じ練習をしてみてください。
イメージ通りのアプローチを再現できるように、自分の距離感を掴みましょう。
まとめ
アプローチはスコアメイクのポイントと言われる大切なショット。
「プロの場合、ボールを打つ技術の差はない、結局はコースマネージメントの差が勝敗を左右する」という日本を代表するプロゴルファー岡本綾子プロの言葉があるように、コースマネージメントでは全てのショットに重要な役割があります。
その中でもアプローチは特に大切なショット。
アプローチの”微妙な距離”を意識した練習を行い、スコアアップを目指しましょう!